山梨宝石博物館

展示紹介Exhibition

私たちが住む地球の地下深くでは、今も宝石が生まれ成長を続けています。途方もなく長い年月と、幾重もの偶然によって生み出された奇跡の結晶。そんな貴重な宝石を世界中の宝石産地から集め、原石からジュエリー製品まで幅広く展示しています。2,000点以上の宝石が作り出す非日常空間をお楽しみください。

山梨と宝石加工の
歴史

山梨は古くから水晶の産地として知られ、明治時代には印材や丸玉などの水晶細工が多く作られていました。戦後、こうした水晶の加工技術を活かしたジュエリーの製造が始まり、山梨は宝石の研磨、貴金属加工、デザイン、流通といった各工程がすべてそろった、一大ジュエリー産地へと成長していきました。今では、国内で製造されるジュエリーの約4分の1が、ここ山梨で作られており、国内シェアトップを誇ります。

原石から
宝石へ

約50種類の主要宝石を原石、カット石、ジュエリー製品のセットで展示。それぞれを比較して鑑賞することで、煌く宝石が生まれる過程をご覧いただけます。

巨大水晶

展示エリア奥の特設ステージに鎮座する高さ1.8m、重さ1,270kgのブラジル産巨大水晶。単体の結晶でここまで大きく、かつ色が白く美しいものは世界的に見ても貴重です。

匠の技

光の魔術師と称されるドイツの宝石カット職人・ムーンシュタイナーや、水晶彫刻を芸術の域に高めた山梨の宝石彫刻家・宅間正一など、名工達の作品をお楽しみいただけます。

希少鉱物

日本式双晶の産地として世界的に知られる山梨の乙女鉱山で採掘された水晶や、アメシストと白水晶のセプタークォーツ(マダガスカル産)など、歴史的、鉱物学的に価値の高い貴重な標本を多数展示しています。